iTunesなしでビデオをパソコンからiPhone/iPadに転送する四つの方法

iPhoneのストレージを解放するに、我々はよくiPhoneでのビデオファイルをパソコンに転送して保存します。しかし、たまにこれらのビデオファイルをiPhoneに転送して、再び再生したい場合があります。ビデオファイルをiPhoneに転送して、動画編集アプリの素材として利用したい場合もあります。また、YouTube或いは他のチャンネルからダウンロードした動画もiPhoneに転送して再生したい場合もあります。

パソコンからビデオをiPhoneに転送するに、WindowsまたはmacOS 10.14.6までのMacで、一般的な方法は動画ファイルをMP4、MOV或いはM4Vに変換してから、iTunesライブラリにホームビデオとして追加してから、パソコンに接続したiPhoneに転送します。macOS 10.15以降の場合、動画ファイルをビデオに追加してから、macOSのファインダーのサイドバーから動画ファイルを接続したiPhoneに転送します。

実は、iTunesを利用しなくても、パソコンにあるビデオファイルをiPhoneに転送できます。この記事では、iTunesなしでビデオをパソコンからiPhoneに転送する四つの方法を紹介します。もちろん、iPadまたはiPod Touchの場合も適用できます。


目次


WindowsファイルエクスプローラーでビデオをiPhoneに転送

これは最も古い方法かもしれません。 Windowsファイルエクスプローラーを使用してPCからiPhoneにビデオファイルを転送するために、サードパーティのソフトウェアをダウンロード・インストールする必要はありません。実際、USBケーブルを持っていることを除けば、他に何も必要ありません。これはすでにコンピュータに組み込まれている機能でありますので、iPhoneをPCに接続すればいいです。

iPhoneをPCに接続すると、「このコンピュータを信頼しますか?」というプロンプトが表示されます。iPhoneで「信頼」をタップすると、WindowsファイルエクスプローラーのPCの下にiPhoneが新しいデバイスとして表示されます。また、PCをダブルクリックして、「デバイスとドライブ」の区域で、iPhoneも表示されています。

WindowsエクスプローラーでiPhoneの表示
WindowsエクスプローラーでiPhoneの表示

iPhoneをダブルクリックして、「Internal Storage」をダブルクリックすると、写真や動画を保存するDCIMフォルダが表示されます。DCIMフォルダに入ると、iOSバージョンによって、フォルダ名は違います。iOS 14の場合、100APPLEようなフォルダーが表示されます。写真やビデオが多数ある場合は、101APPLE、102APPLEなどの名前のフォルダもある可能性があります。iOS 15の場合、202106__、202111__のようなフォルダ名が表示されます。写真やビデオが多数ある場合は、202112_a、202112_bのようなフォルダ名が表示される可能性もあります。

iOS 15のDCIMフォルダ
iOS 15のDCIMフォルダ

PCからiPhoneにビデオを転送するには、必要なメディアファイルをDCIMフォルダー内の100APPLEフォルダー或いは最新の年月のフォルダにドラッグするだけです。

最後のステップはiPhoneの接続を外すことです。これで、iPhoneのフォトアプリでビデオを表示および再生できるようになります。


iCloudを使って、ビデオをiPhoneに転送

iPhone上のほとんどのビデオはiCloudに自動的に同期されているはずなので、これはおそらく最も簡単な方法です。ただし、最初に、コンピュータとiPhoneで同じApple IDを使用していることを確認する必要があります。両方のデバイスも同じWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。

iPhoneで設定アプリをタップして、名前の下に、iCloudセクションが表示されます。名前をタップして、iCloudをタップして、「写真」に移動して、「iCloud写真」をオンにします。

iPhoneでiCloud写真をオンにする
iPhoneでiCloud写真をオンにする

PCにiCloudがない場合は、Appleの公式サイトからiCloud for Windowsをダウンロードしてインストールする必要があります。詳しい情報はWindows用iCloudをダウンロードするページをご覧ください。

次に、PCでiCloudプログラムを開きます。「写真」の横にある「オプション」をクリックします。

iCloud Windows版インターフェース
iCloud Windows版インターフェース

すると、写真オプションのウィンドウが表示されます。ここで、「iCloudフォトライブラリ」をチェックして有効にします。ビデオの転送を開始するには、「新しい写真とビデオを自分のPCからアップロード」オプションをチェックして、「変更」をクリックすると、iPhoneに転送するビデオが含まれているフォルダを選択できます。

iCloud写真オプション
iCloud写真オプション

Dropbox、OneDrive或いはGoogle Driveで、ビデオをiPhoneに転送

iCloudの使い勝手が悪いと思われる場合は、別のクラウドストレージサービスを使用することもできます。人気のあるオプションはDropbox、OneDrive、Google Driveなどです。

ただし、プロセスはiCloudに比べて少し複雑になる可能性があります。これは、PCとiPhoneの両方にDropbox、OneDrive或いはGoogle Driveをダウンロードしてインストールする必要があるためです。最初にこれらのビデオをコンピューターに保存する必要があります。また、Dropboxは2GB、OneDrive/Google Driveは5GBの無料ストレージしか提供しません。ビデオのファイルサイズは無料ストレージの制限を超える場合、サービスの料金を支払う必要があります。

ただし、USBケーブルが手元にない場合は、Dropbox、OneDriveまたはGoogle Driveがビデオの転送に適した方法です。

クラウドストレージサービス
クラウドストレージサービス

一般に、Dropbox、OneDrive或いはGoogle Driveを使って、ビデオファイルをiPhoneに転送する手順は以下です。

ステップ1:パソコンにDropbox、OneDrive或いはGoogle Driveのアプリをダウンロードして、インストールします。アカウントを持っている場合、直接サインインします。アカウントを持っていない場合、新しいアカウントを作成しましょう。

ステップ2:パソコンでのビデオファイルをDropbox、OneDrive或いはGoogle Driveのビデオ保存用のフォルダにアップロードします。

ステップ3:iPhoneのアプリストアで、Dropbox、OneDrive或いはGoogle Driveのアプリを検索して、インストールします。後はアカウントのサインインとアップロードしたビデオファイルのダウンロードです。


プロのiPhone転送ソフトでビデオをiPhoneに転送

転送したいビデオが多く、iPhoneとPCの間でファイルを処理する必要がある場合は、サードパーティのデータ転送ソフトウェアを使用することをお勧めします。これにより、iPhoneファイルをより効率的に管理できます。おすすめのiPhone転送ソフトはAnyTrans、DearMob iPhoneマネージャーとFoneTransなどです。これらのiPhone転送ソフトはiPhoneとパソコンの間で、写真、動画、音楽、ポッドキャスト、iTunes U、電子書籍など多くのメディアファイルを双方向で転送できます。また、連絡先、メッセージ、Safariブックマークなどを簡単に管理できます。

AnyTrans

AnyTransを使って、パソコンから動画ファイルをiPhoneに転送する手順は以下です。

ステップ1:iPhoneをパソコンに接続します。

ステップ2:AnyTransを起動して、iPhoneのデータは読み込まれます。「デバイス管理」タブの右側で、「次のカテゴリをクリックして、iPhoneを管理します」の下に、ビデオをクリックします。

ステップ3:ビデオ管理画面で、ムービー、ホームビデオ、テレビ番組、ミュージックビデオなどのカテゴリを選択して、右上の「追加」ボタンをクリックして、パソコンでの動画を参照して追加します。

AnyTransでビデオファイルをPCからiPhoneに転送
AnyTransでビデオファイルをPCからiPhoneに転送

MP4、MOV、M4VなどiPhoneで再生できる動画形式は直接iPhoneに転送できます。RM、RMVB、WMV、MKV、AVI、FLV、WEBMなどの動画形式はMP4動画(設定でH.264或いはMPEG-4を指定可能)に変換されてからiPhoneに転送されます。AnyTransの詳しい情報はAnyTransのレビューをご覧ください。

DearMob iPhoneマネージャー

DearMob iPhoneマネージャーを使って、パソコンから動画ファイルをiPhoneに転送する手順は以下です。

ステップ1:iPhoneをパソコンに接続します。

ステップ2:DearMob iPhoneマネージャーを起動して、iPhoneのデータは読み込まれます。インターフェースで「ビデオ & 映画」をクリックして、iPhoneのビデオ管理画面に入ります。

ステップ3:ビデオ管理画面で、録画済みビデオ、ホームビデオ、テレビ番組、ミュージックビデオまたはムービーなどのカテゴリがあります。ホームビデオ、テレビ番組、ミュージックビデオの三つのカテゴリで、「ビデオ追加」ボタンをクリックして、パソコンにあるビデオファイルを追加して、右下の「同期」ボタンをクリックすると、パソコンでのビデオファイルをiPhoneに転送できます。

DearMob iPhoneマネージャーでビデオファイルをPCからiPhoneに転送
DearMob iPhoneマネージャーで ビデオファイル をPCからiPhoneに転送

DearMob iPhoneマネージャーにも動画変換機能を内蔵しています。MP4、MOVやM4Vは直接転送・同期できますが、RMVB、WMV、AVI、MKV、FLV、ASF、3GP、TS、MTS、M2TS、OGG、WEBM、3G2、F4Vなどのビデオファイルは変換されてから、iPhoneに転送されます。DearMob iPhoneマネージャーの詳しい情報はDearMob iPhoneマネージャーのレビューをご覧ください。

FoneTrans

FoneTransを使って、パソコンから動画ファイルをiPhoneに転送する手順は以下です。

ステップ1:iPhoneをパソコンに接続します。

ステップ2:FoneTransを起動して、iPhoneのデータは読み込まれます。インターフェースの左パネルの「ビデオ」タブをクリックすると、iPhoneのビデオ管理画面に入ります。

ステップ3:ビデオ管理画面で、ムービー、家庭ビデオ、TVショー、ミュージックビデオ、ポッドキャスト、iTunes Uなど六つのカテゴリがあります。どのカテゴリでもパソコンのビデオをiPhoneに転送できます。ツールバーでの「+」ボタンをクリックして、パソコンでのビデオを選択すれば、iPhoneに追加できます。

 FoneTransで ビデオファイル をPCからiPhoneに転送
FoneTransで ビデオファイル をPCからiPhoneに転送

FoneTransもパソコンでのMP4、MOVとM4V形式のビデオを直接iPhoneに転送できます。内蔵された動画変換機能に対応できる動画形式は一番多いです。TS、MTS、M2TS、TRP、TP、MPG、MPEG、MPEG2、VOB、DAT、RM、RMVB、WMV、ASF、MKV、3GP、3G2、FLV、SWF、F4V、MPV、MOD、TOD、QT、DV、DIF、MJPEG、MJPG、WEBMなど多くの形式を変換してからiPhoneに転送されます。FoneTransの詳しい情報はFoneTransのレビューをご覧ください。


結論

iTunesなしで、パソコンでのビデオファイルをiPhone、iPadまたはiPod Touchに転送する方法の紹介は以上です。いかがでしょうか。

すべてのビデオファイルはiPhoneが対応するMP4/MOV/M4V形式なら、Windowsエクスプローラーは一番便利で早いかもしれません。また、MP4/MOV/M4V形式のビデオであり、ファイルサイズがあんまり大きくない場合、iCloud、Dropbox、OneDrive或いはGoogle Driveなどのクラウドストレージサービスを利用しても転送できます。

ただし、様々な形式のビデオをパソコンからiPhoneに転送したい場合、VideoProc Converterのようなプロの動画変換ソフトを使って、先に動画ファイルをiPhoneの互換性のある動画に変換するのはいい方法かもしれません。或いは動画変換機能を搭載して、プロのiPhone転送ソフトを使って、ビデオファイルを直接iPhoneに転送しましょう。